ブリットポップの雄、パルプ。
機知に富んだ淫靡な歌詞、英国的ポップ・サウンドが魅力。 アート・スクールから出た文系バンドであり、 紳士的なルックスと非紳士的な行動も話題だった。
ブリットポップの代表者として活躍し、 パルプとフロントマンのジャーヴィス・コッカーは この時代の象徴的な存在だ。 たくさんのキャッチーなポップ・ソングをチャートに送り、 シーンを色褪せた。
下積み時代が極度に長いことで有名であり、 ジェーヴィス・コッカーは学生生活をしながら地道に活動を続けた末に 成功を手に入れた。
パルプはジャーヴィス・コッカー中心のバンドであり、 彼以外のメンバーは下積み時代から解散まで極度に 入れ替わっている。パルプに所属したことのあるメンバーは 20人以上だ。
メンバー
ジャーヴィス・コッカー・・・ヴォーカル、ギター
ラッセル・シニア・・・ギター、ヴァイオリン、ボーカル
ピーター・マンセル・・・ベース
マグナス・ドイル・・・ドラム
カンディダ・ドイル・・・オルガン、ピアノ、ボーカル
78年、当時15歳のジャーヴィス・コッカーが バンドを結成。これが後のパルプだ。
83年、デビュー・シングル"マイ・ライトハウス"と デビュー・アルバム"イット"をリリース。 シンプルなアコースティック作品となっている。 インディーズからリリースしたのだがたいして話題に ならなかった。
86年、アルバム"フリークス"をリリース。 当時のニュー・ウェイヴ的サウンドを披露しているが、 ソングライティングがあまり発揮されておらず、 商業的に失敗。この後、ジャーヴィス・コッカーは アート・スクールに通いながら活動を続けることになる。
92年、アルバム"セパレーションズ"をリリース。 シンプルなポップ・ソングを収録しており、 評価も高いアルバム。特に"マイ・レジェンドリー・ガールフレンド" の人気が高く、ブレイクこそ至らなかったが、確かなファンを獲得した。
94年、アルバム"彼のモノ・彼女のモノ"をリリース。 このアルバムはパルプの大ブレイク作であり、 ブリットポップの扉を開いた作品だ。 ポップでキャッチーなサウンドと彼らの英国的スタイルが 注目され、一躍パルプは人気バンドと化した。
95年、グラストンベリー・フェスティバルでカリスマ的ステージを見せ、 ロック・ファンを熱狂させた。この日のライヴは伝説化されている。 そして、アルバム"コモン・ピープル"をリリース。 このアルバムはパルプの最高傑作であり、ブリットポップ・ブームを 押し進めた名作。前作よりも完成度が高く、英国的ギター・ポップと シンセサイザーが効いている。3曲目に収録された" コモン・ピープル"は ブリットポップを代表する名曲だ。
96年、ブリット・アワーズでマイケル・ジャクソンのステージに 突如乱入し、挑発的パフォーマンスを行った。 前代未聞のこの事件は様々な話題を呼んだ。
98年、アルバム"ディス・イズ・ハードコア"をリリース。 ポップス・シーンから離脱したパルプが新たな試みを行った作品だ。 ダークでヘヴィなサウンドを聴かせ、従来のファンから ブーイングを浴びたが完成度は極めて高く、内容も全体的に美しい。 セールス的には失敗したが、批評家たちは アルバム"コモン・ピープル"と並んでこのアルバムを パルプの最高傑作と位置付けている。
01年、アルバム"ウィ・ラヴ・ライフ"をリリース。 このアルバムはパルプの最後のオリジナル・アルバムだ。 シンプルな作品であり、パルプらしいギター・ロックを 聴くことができる。 同年にベスト・アルバム"パルプ・ヒッツ"をリリース。 そして、この年に活動を停止し、パルプは解散した。